冬の歌
古家を洩れて
蒼い夕をおとづれる
沈黙の煙の翅。
匍ひ廻る霧の奥に
森や山が闇を語つてゐる。
ほそぼそと銀を乱す
蜘蛛の網の
湿り気を吐く糸目にまつはつて
苦しい死を訴へる羽虫のなきがら。
こごえた冬のうろつくところ
欝陶しい魂の旅が始まる……
冬の歌
古家を洩れて
蒼い夕をおとづれる
沈黙の煙の翅。
匍ひ廻る霧の奥に
森や山が闇を語つてゐる。
ほそぼそと銀を乱す
蜘蛛の網の
湿り気を吐く糸目にまつはつて
苦しい死を訴へる羽虫のなきがら。
こごえた冬のうろつくところ
欝陶しい魂の旅が始まる……