青空文庫ビューアー

色のない旗

色のない旗

竹内 浩三

詩を作り、

人に示し、

笑って、自らたかぶ

――ああ、此れ以外の

何を己れは覚えたであろう?

この世で、これまで……

        城 左門

 できるだけ、知らない顔を試るのだけれど、気にしないわけにはゆかない。だんだん近づいてきた。あと一月、二十九日、二……