青空文庫ビューアー

わが画

わが画

末吉 安持

思はずも筆はしり

忽ちには成りぬ。

この時に涙ぞくだる。われながら

芸の力に泣きぬるか。

と見れば、あさましや、

をののきにくらむ。

むくつけきまだらけもの尾を曳きて

おもには君をゑがきたり。

やがては炉のうち

燃えながら且つ泣きぬ。

ああされど、偽らざりき、わが心

思ふはげにもなりける。