帰らぬ春
森川 義信
雲のたゆたう丘の上ヘに
ほろり散つたはべに椿
呼べども逝つた春の日の
悲しい私のゆめかしら
柳の新芽もほの匂ひ
燕も来たに口づけて
水に流した木モクれんは
どこへ流れて行つたやら
読み方