街
枯れ葉は足につつかかり
街燈はぬれてまたたき
霧さへ降つてゐた おそい街の夜だつた
お前は人の歌をそつと歌ひ
お前は思い出したやうに歩いた
僕たちの街と本当に言へただらうか
美しい愛情の破片が
そこに花咲いてゐただらうか
あきらめたやうに枯れ葉をふみ
街燈の下を深海魚のやうに
なぜ歌つて歩かねばならなかつたのだらう
そんな僕たちの街ではなかつたか――
街
枯れ葉は足につつかかり
街燈はぬれてまたたき
霧さへ降つてゐた おそい街の夜だつた
お前は人の歌をそつと歌ひ
お前は思い出したやうに歩いた
僕たちの街と本当に言へただらうか
美しい愛情の破片が
そこに花咲いてゐただらうか
あきらめたやうに枯れ葉をふみ
街燈の下を深海魚のやうに
なぜ歌つて歩かねばならなかつたのだらう
そんな僕たちの街ではなかつたか――