青空文庫ビューアー

習作

習作

森川 義信

テラアスにちかい海の日は

アメシストの鏡から水もながれる

だから 頬をみがけぼくのアリサ

葉ざくらのかげでお前は青い花だ

ハアプがながれてゐる月夜

葡萄の木蔭はフオルマリンの匂ひがいつぱい

歌のやうにぬれたこころを

こほろぎがくすぐりはじめる