青空文庫ビューアー

蝙蝠

蝙蝠

桜間 中庸

ひつそり

蝙蝠を待つてた

草の葉は

夜露にぬれてた

そつと高く

投げた草履

蝙蝠が

落ちたやうだぞ

まがきの向の

細い音

まがきを

つんとのぞいたら

つぱい

花の香が泌みた