青空文庫ビューアー

春日

春日

萩原 朔太郎

戀魚の身こそ哀しけれ、

いちにちいよすにもたれつつ、

ひくくかなづるまんどりん、

夕ぐれどきにかみいづる、

柴草の根はうす甘く、

せんなや出窓の菫さへ、

光り光りてたへがたし。